2016.08.26 [ 神村 岡 ]

不発弾の処理を巡って,土地所有者が処理費用の返金を求めて市を相手に提訴したというニュースがありました。

原告の土地から発見された不発弾の処理には,爆発に備えた土嚢の設置や警備などの費用を含め,5百万円超の費用がかかったようで,それを土地所有者である原告が支払ったそうです。たまたま土地に不発弾が埋まっていたためにこれだけの費用を負担しなければならないというのは,土地の所有者にとって酷なように思います。

また,不発弾の処理費用を誰が負担するかについては,特に法令で定めがあるわけではなく,自治体によって,自治体が全て負担するところ,所有者が全て負担するところなどばらばらで,統一的なルールがあるわけではないようです。

今回の裁判の結論がどのようになるかはわかりませんが,費用負担のあるべき形を検討し,立法によって根本的な解決が図られるべきではないかと思います。