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神村 岡弁護士ブログ

岡山仲裁センター

2017.02.03 [ 神村 岡 ]

岡山仲裁センターの20周年記念行事で,初めて岡山に来ています。

観光情報,名物など全く調べずに来ましたが,岡山には桃太郎伝説が数多く残されているようで,空港や駅では桃太郎の銅像やらを目にすることができます。
土産物といえば,やはりきびだんごのようです。

岡山仲裁センターは,岡山県弁護士会が主催しているADR(裁判外紛争解決手続)を提供する団体で,弁護士会の他にも多様な士業が関与しています。
ADRは,いわゆる話合いの手続で,裁判所が実施している調停と同じようなものです。

札幌弁護士会もADRを運営していて,私はそこの運営委員として今回岡山に来たのですが,札幌弁護士会はほぼ弁護士のみで運営しています。

弁護士会がADRを運営していることで,弁護士会の相談センターで受けた相談で弁護士が関与できないような少額な事案でも,裁判所の調停を紹介するだけでなく,弁護士会が運営しているADRにそのままつなげることができます。
岡山仲裁センターが設立された趣旨もそのようなところが大きかったようです。

札幌でも,まずは弁護士の相談を受けることが条件ですが,ADRを利用することができます。
事案によっては有効な解決手段となり得ますので,知っておいていただきたいと思います。



札幌弁護士会会長選挙公聴会

2017.01.27 [ 神村 岡 ]

本日,札幌弁護士会の会長・副会長,それから日弁連の副会長の選挙について,公聴会が開催されました。

とはいえ,立候補者が定数どおりでしたので実際に選挙が行われるわけではありません。

札幌弁護士会では,会長はもちろん会の顔として様々な活動をしていますが,副会長(4名)も会を運営していくために様々な業務を担当しています。
特に会から報酬がでるわけではありませんが,業務量はかなりのもので,本来の業務の業務時間を相当削らなければ務まらないと思います。

そのような状況ですから,会長はともかくとして,副会長を積極的にやろうとする弁護士はあまりいません。
それでも誰かがやらなければ会が維持できませんので,最終的には毎年4名の弁護士が副会長を担当しています。

私の年代は比較的人数が多いですから,副会長を担当することになる確率は数字の上では低いです。
また,私より熱心に会の活動を行っている弁護士も大勢います。
それもあって,自分は担当しないものだと思っていますが・・・

万が一打診されたら悩ましいですね。

診断士・経営改善支援セミナー

2017.01.20 [ 神村 岡 ]

本日,北海道中小企業診断協会の実践的企業再生研究会が主催した,中小企業の支援機関向けのセミナーが開催されました。

実践的企業再生研究会には私も所属しており,定期的に勉強会を開いたり,実際に企業の経営改善支援に当たったりしています。

セミナーの内容は,建設業における経営改善支援,研究会所属の診断士の体験談,モニタリングの際の注意事項といったところです。

モニタリングとは,経営改善支援計画が金融機関に承認された後,経営改善をしていくための具体的な行動計画(アクションプランといっています。)にしたがって経営改善がなされているかどうかを,診断士等の支援者が定期的にチェックすることをいいます。

目標としてた数値を達成できているかどうかを確認するのは当然ですが,仮に達成できていたとしても,それがたまたま達成されたものなのか,アクションプランどおりにやるべきことをやって達成されたものなのかでは全く意味が違います。
また,数値が達成できていなければ,その原因と対策を経営者と共に改めて検討することになります。
様子を見て,アクションプランの見直しも必要になってきます。

診断士としては,このように様々な点に注意してモニタリングを継続していくことになります。

診断士は経営を改善するための様々な引出しを持っていますので,是非活用していただきたいと思います。

スポーツによる怪我の賠償責任

2017.01.14 [ 神村 岡 ]

サッカーの試合中に怪我を負わせたことについて,損害賠償を命じる判決が言い渡されたというニュースがありました。


加害者がスパイクの裏側を被害者の足に向けて蹴り出した結果,被害者は足につけていたプロテクターが割れて足を骨折したというのが概要です。

スパイクの裏側を相手の選手の足に向けて接触させること自体,基本的にはあってはならないことだと思いますので,賠償が認められたことについて違和感はありません。具体的な双方の動きについて,詳細な検討がなされたことと思います。

接触のあるスポーツでは,怪我はつきものです。
プレーヤーはそのような危険性があることを前提にプレーしていますので,試合中に怪我を負ったことについて相手の選手に何らかの落ち度があったとしても,直ちに相手の選手に賠償義務が生じるわけではありません。

しかし,ルール上も許されないような危険なプレーをした結果相手に怪我を負わせたという場合には,賠償が認められることもあります。

私自身もアイスホッケーという比較的怪我の危険性が高いスポーツをしています。
アイスホッケーでは接触自体は問題がなく,体当たりもルールの範囲内ですが,背後から押して転倒させるのはルール違反ですし,特にフェンスに向かって背後から押すと,頚椎を損傷するような怪我を負わせてしまう危険性があります。
そのような危険な行為によって怪我を負わせた場合には,やはり損害賠償義務が発生することになるでしょう。

スズメバチ駆除で自宅焼失

2017.01.06 [ 神村 岡 ]

スズメバチの駆除を業者に頼んだところ,業者のミスで火の手が上がり自宅が焼失してしまったという事件で,業者側に4700万円の支払いを命じる判決が出たというニュースを見ました。

なんでも,業者は駆除のためのスプレーを噴射したところに発煙措置を投入し,引火させてしまったということで,失火責任法上の重過失も問題なく認められるでしょう。
ですから,判決の内容は妥当だと思います。

しかし,そもそも運営会社自体は訴訟に全く対応しなかったようです。

被害に遭った家族は,作業に当たった従業員2名とは和解し,それぞれから150万円を受け取ることになったようですが,判決に従って運営会社から実際に賠償を得られるかは微妙なところではないかと思います。

訴訟に全く対応してこないのは,全く支払うつもりがないということかもしれないからです。

もちろんそうでないと良いのですが。

大晦日に

2016.12.31 [ 神村 岡 ]

日付も変わって大晦日になりました。

今年は夏に実家に帰省しましたので,札幌でおとなしくしている予定です。

年末年始に旅行に行かれる方も多いですが,私はどちらかというと年末年始はあまり動かない方です。

いろいろとやることがあるというのも理由ですが,自宅で過ごすのが例年の習い性だからというのもあります。

今年もあっという間に終わろうとしています。

振り返ってみればいろいろな出来事がありましたが,やはり早いものです。

年末の仕事

2016.12.31 [ 神村 岡 ]

例年,年末になり仕事納めが過ぎると,年末恒例の家庭の仕事に追われることになります。

中でも手間がかかるのが年賀状です。

やはり年内には発送したいのですが,仕事納めまでは本来の仕事が忙しくなかなか年賀状まで手を付けることができません。

そのため,仕事納め後の数日間を利用して作成することになりますが,なかなかすんなり行きません。

ワード,エクセルを使用して宛名印刷をしていますが,今年はなぜかワードに差し込んでいた元データのエクセルファイルが開けなくなってしまいました。

ワード上ではデータが表示されますが,エクセル形式ではありません。
何かおかしな操作をして,ファイルを破損させてしまったのでしょうか。
ワード上ではデータが表示されるので何とかなるとしても,エクセル形式でないと不便で仕方ないのですが・・・。

何とかするしかありませんね。

糸魚川火災の法的責任

2016.12.24 [ 神村 岡 ]

新潟県の糸魚川で大規模な火災が発生しましたね。

消失した家屋は約150棟と言われていますから,甚大な被害です。
人的な被害が無かったことは不幸中の幸いでしょう。

火元は中華料理店で,鍋の空だきが原因とのことです。
そのようなちょっとしたミスがこれだけ大規模な被害を生むのですから,やはり火災は怖いですね。

火災の原因を作ってしまった店主の法的な責任については,失火責任法により,重過失があったか否かで判断されることになります。

重過失というのは故意に近いようなひどい過失とされていますので,責任が認められるハードルは高いのですが,過去には火に掛けた油の入った鍋を放置して火災になった事例で重過失ありと判断された事例もありますので,今回の件も重過失ありと判断される可能性はあります。

店主がどれくらいの間コンロから離れたのか,鍋の中に何がどれくらい入っていたのかといった点は判断要素になると思います。仕事として火を扱っていますから,その点で一般の方よりは重過失が認められやすいでしょう。

重過失が肯定された場合,店主が全ての損害を賠償する能力があるとはとても思えませんが,個人責任賠償保険に加入していた場合,保険金が支払われる可能性があります(個人責任賠償保険では重過失でも支払われる場合があります)。
重過失が否定された場合,延焼で被害を受けた方は,火災保険に入っていなければ補償を受けられないことになります。
やはり,火災保険は必ず入っておくべき保険です。


年内には

2016.12.23 [ 神村 岡 ]

11月末頃から風邪を引いていますが,年内にはなんとか治したいと思っています。

風邪を治すにはどうすべきなのか,改めて整理してみると,①十分に睡眠をとる,②十分に水分と栄養をとる,③暖かくする,③酒を飲まないといったところでしょうか。
それに薬も飲めば万全でしょう。

薬はそこそこ飲んでいるのですが,睡眠を十分にとるということと,酒を飲まないということを徹底していませんでした。

日頃から睡眠が不足していることが多く,かぜを引いてからもその点は何も変わっていませんでした。
まずは睡眠時間を確保したいところですが,今日(12月22日)の大雪のせいで除雪に時間をとられ,明日は子どもの送迎で早起きしなければならず,絶望的な状況です。

酒も,忘年会シーズンですので定期的に飲んでいました。セーブはしていたのですが。
飲んでも大丈夫だろうと考えていましたが,ここまで治りが悪いと見直さざるを得ません。

ともあれ,対策ははっきりしているので実行あるのみです。

岩見沢拘置支所

2016.12.17 [ 神村 岡 ]

刑事事件で起訴された被告人が勾留される施設を拘置支所といい,北海道内にも何カ所か設置されています。

この内,岩見沢拘置支所という施設は,その名前に反して岩見沢市にはなく,なんと月形町にあります。月形刑務所の中に併設されているのです。

以前は,岩見沢拘置支所はちゃんと岩見沢にあったのですが,数年前に移転されたのです。

岩見沢と月形では,札幌からの直線距離はさほど変わりませんが,行き易さに格段の差があります。

岩見沢の場合は高速道路も使えますし,岩見沢市内にあった岩見沢拘置支所は札幌駅から特急一本で行ける岩見沢駅から歩ける距離にありました。
それに対して,月形は高速道路からは離れているので下道を通っていくことになりますし,電車で行こうとすると鈍行電車を乗り換えて行くことになり,便数もかなり限られています。また,現在の岩見沢拘置支所は駅からも離れたところにあります。

その結果,接見に行く場合には相当骨が折れるのです。
しかも,面会できる時間は限られていて,平日の8時半から16時までです。

予算の関係で移転は仕方なかったのかもしれませんが,せめて土日の接見を可能にして欲しいものです。

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