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齋藤健太郎弁護士 小西政広弁護士 神村 岡弁護士

フリーアコモデーション

2016.11.19 [ 神村 岡 ]

フリーアコモデーションというのは,旅行者が宿泊先で掃除などの仕事(手伝い)をすることで,ただで宿泊させてもらうことを意味します。
略してフリアコと言ったりもします。

世界中を旅行するバックパッカーはよくフリアコで宿泊するそうです。

ところが,先月,札幌のホテルで,フリアコが原因で逮捕者が出てしまいました。


逮捕されたのは,清掃などをして宿泊代を免除されていた外国からの観光客と,ホテルの経営者らです。
観光客は,出入国管理及び難民認定法(出入国管理法)で規制されている,在留資格外の活動(就労)をしたとして,ホテル経営者らはそのような不法就労を助長したとして逮捕されました。

この逮捕に違和感を覚える方は少なくないと思います。

確かに,労働の対価として利益を得ていますので,働いているといえばそのとおりです。
しかし,フリアコは一般的な就労とは異なり,純粋に安価に旅行を続けるための手段であって,旅行の一環ともいえます。また,ある種の宿泊形態の一つに過ぎないともいえます。

ですから,そもそも出入国管理法が想定している「就労」に当たらないという解釈もあり得ますし,取り締まる必要性をあまり感じません。

経営者側はともかくとして,観光客には法を犯している意識は全くなかったと思います。
違法だと言うのなら,せめて違法であることを周知徹底してから,それでも従わない場合に逮捕するという対応でも良かったのではないでしょうか。

もっとも,逮捕に至る経緯はよくわかりません。
また,情報が限られているのでわかりませんが,いろいろと悪質だったのかもしれません。
それならまだ理解できますが。

人質司法

2016.11.16 [ 小西 政広 ]

http://mainichi.jp/articles/20151224/ddm/002/040/129000c


刑事事件で,罪を認めない被疑者・被告人の身柄をながーく拘束し,プレッシャーをかけて罪を無理矢理認めさせるというもの。

日本の刑事司法はこれをいわれて久しいのですが,やはりいまでも刑事事件を取り扱うと感じます。

本当に好き勝手に逮捕・勾留がされているという印象。

更に否認しているために裁判が長引き,身柄拘束が長くなっても,結果有罪という結論になれば,それは被告人のせいで不当に長引いたのだと言わんばかりに,長期間の身柄拘束となった分の,実刑からの差し引きはほとんどありません。

疑われた者は疑われただけで罪人とみなすという風潮が日本にはあるとおもいます。逮捕されただけで否認していても実名報道されたりしますしね。怖い怖い。

トランプ大統領

2016.11.11 [ 神村 岡 ]

なんだかんだ言ってもそうはならないだろうと思っていましたが,現実になってしまいました。

トランプ支持者の大部分は,経済的に苦しく希望が持てず,既存の政治やエリートに不満を持つ層で,大きな変革を求めてトランプを支持したようです。

州ごとの得票率を見ると,西海岸,東海岸一帯でヒラリーがトランプに圧勝しているのに対し,トランプはそれ以外の内陸部で圧倒的な強さを見せています。
また,同じ州の中でも,州都や大きな都市の周辺では内陸部でもヒラリーが勝ったりしていますが,大都市近郊以外ではトランプが圧勝しています。
面白いくらい対照的なのです。

この結果を見るだけでも,都市部と地方,富裕層とそれ以外の層との間の溝がいかに深いかがわかります。
格差が拡大し,貧困層は厳しい状況に置かれているのでしょう。

ですが,トランプの「政策」を見る限りそのような状況が改善するとも思えません。
それとも大胆な政策によって何かしら風穴が空いたりするのでしょうか。

まあよくわかりません。

慰謝料に地域差はあるのか

2016.11.09 [ 小西 政広 ]

先日不倫の慰謝料が争点となっている裁判で,和解の話し合いが行われ,慰謝料額について協議する場面がありました。

その際,相手は札幌ではない地域の方だったのですが,代理人弁護士から裁判所に対し,

「うちの地域では不倫の慰謝料の相場はもっと安い」

という主張があったようです。

そもそも慰謝料に地域差があるのかよくわかりませんが,もしそんなものがあるとすれば,

「うちの地域は不倫に寛容なのだ」

といっているに等しいことだといえますね。

うーんなんとも。

いきなり・・・

2016.11.08 [ 齋藤 健太郎 ]

尋問の準備を終えて,楽しみにしていた「ゲームオブスローンズ」の最新シリーズを見ることにしました。

前のシーズンから,何ヶ月も空いたので,すっかり内容を忘れてしまったので,見ていても何だか話が掴めません。
人間の記憶力というのはあてにならないものです・・・。

あれ?
死んでいたはずの人が生きかえっている・・・。
でも,たまにありますよね。シーズンが変わるときに,話が進んでいて,それを後から説明するパターン。
たぶんそれだ。

あれ?
子どもだったのに随分成長したなあ・・・。
背もすごく高くなっているし,顔はほとんど別人。
まあ,次のシーズンまでに時間が経ったので成長したのでしょう。

あれ?あれ?あれ?

お察しのとおり,私は,いきなり最終回を観てしまったのです。
10話を少しずつ観る楽しみが一瞬にして奪われてしまった。

尋問に集中します。

シートベルトをしないと過失ありとされる場合があります。

2016.11.02 [ 小西 政広 ]

後部座席でシートベルトをする割合はまだ少数派かと思いますが,

シートベルトをしないまま事故に巻き込まれた場合には,シートベルトをしていなかったことが過失と評価されることがあります。

事故が起きたこと自体にはシートベルトの有無は関係ありませんが,ケガをした場合に,損害が大きくなっただろうことについて過失と評価されるわけです。

例えばシートベルトをしていなかったことによって車外に飛び出してしまったというケースを想定すればわかりやすいでしょうか。

シートベルトをさせるかどうかは運転手の義務ですが(道路交通法71条の3第2項),損害の拡大については同乗者自身の責任が一部問われる場合があることになります。

ハロウィンおつかれさまです

2016.11.01 [ 齋藤 健太郎 ]

私は,無神論者です。
多くの日本人が無神論者だと思います。

一方で,私は,子どもの七五三には神社に行き,葬儀や法事の際には寺に行き,お盆にはお墓参りをして,バレンタインデーにはチョコを期待し,年末にはクリスマスを祝います。かろうじて結婚式は教会ではありませんでしたが,他の人の結婚式では賛美歌を一緒に歌ったりしています。

最近では,ハロウィンという新しい「祭り」もありますが,もはや意味がわかりません。
札幌でもオータムフェストというのがすっかり定番になりました。
単に面白おかしく騒ぎたいというだけなのは明らかですが,誰も疑問を呈しません。
もはや別に意味などなくてもいいんでしょうし,私も人のことを言う資格などありませんし,説教ジジイみたいなことを言うつもりもないのですが,あまりに単純で商業的ですよね。

最近,「サピエンス全史」という本を読み始めました。
まだ半分くらいしか読んでいないのですが,過去に宗教がいかに人間を統合するのに用いられたのかがよくわかります。しかし,現代ではそれはもう無理でしょう。
たとえば,アメリカは,正義,人権,自由,民主主義などの価値観がかろうじて国を支えているように思いますが,日本は何もなくなっているように思います。
勤労崇拝の歴史も終わりを告げつつあるいま,日本には本当に何も支えるものがなくなっているように思います。

この際だから,もっともっとお祭りを増やしてしまいましょう。
次はサンクスギビングデイですかね。
皆さん,今年は11月24日(木)が感謝祭です。
みんなに感謝して美味しいもの食べましょう。

誤解の多い消滅時効

2016.10.28 [ 神村 岡 ]

消滅時効というのは,一定期間以上請求などの時効中断事由がないと請求権が消えてしまうという制度です。
時効という名前や,そういう制度があること自体は知っているという方は多いと思います。

しかし,その具体的な内容についてはどうでしょうか。

何年経過したら請求できなくなるかという消滅時効の期間は,基本的には10年で,商売がからんだりする場合は5年です。このあたりは知っている方も少なくないかもしれません。

また,近々予定されている民法改正によって5年に統一されるかもしれませんが,現在では債権の種類によって1年とか3年とかの短い消滅時効期間も定められています。例えば,運送賃は1年,労働による賃金請求権は2年,医師の診療報酬請求権は3年といった具合です。
未払賃金を請求するときは,2年以上前のものは請求できないのです。

それと,意外と知られていないのが,何をしたら請求したと言えるかということです。

消滅時効の期間の進行を中断するための「請求」は,裁判上の請求(訴訟提起など)を意味します。
ですから,たとえ毎月請求書を郵便で送っていても,消滅時効の完成を防ぐことはできません(なお,ただの請求書でも,消滅時効完成間際に期間を6か月延長する効果はあります)。

請求以外にも,債務者の承認があれば消滅時効は中断します。
弁済も承認の一種といえます。

このような最低限の知識がないと,思わぬ不利益を被ってしまうかもしれません。

「定期借家契約」が最近流行っているようです。

2016.10.26 [ 小西 政広 ]

借地借家法上,建物の賃貸借においては,期間を定めていたとしても,賃借人に出て行ってもらうには出て行ってもらう「正当な理由」が必要になります。

建物を壊したりして土地をより有効活用しようとしている大家さんとしてはなかなかきついところですが,こういう問題を解決する手段として,「定期借家契約」があります。

これは,「要件を充足する限りにおいて」,予め決められた期間で,正当な理由無く,賃借人が出て行かなければならない契約です。

しかし,賃借人もたとえば営業のためとあれば,内装にお金をかけたりするわけで,結構この定期借家契約がきちんと要件を充たすにはきちんと手続を踏む必要があります。

たとえば,契約締結前に,定期借家であり更新がないことを書面で説明しなければならないのですが,これが賃貸借契約書と同じ綴りになっている書面だと,「事前」ではないということで「定期借家契約」が無効になるという判例が近年出ています。

そのほかにも大変注意が必要な契約ですので,ご検討の方は是非ご相談ください。

不貞の慰謝料請求について

2016.10.25 [ 齋藤 健太郎 ]

過払金請求を大々的に宣伝してきた某法律事務所が,新聞の折り込みチラシを配っていました。

その内容は,不貞の慰謝料請求を弁護士に依頼しないかという宣伝でした。

大々的に宣伝して,お金儲けをするときの条件というのは,おそらく手間がかからず,早期解決できるということではないかと思います。特に,金額が大きくない場合にはどうしても数をこなさなくてはなりません。
過払金は,そんなに手間も時間もかかりませんので(しっかりやれば別のときもありますが),宣伝効果が高いということになります。
逆に沢山集めても手間と時間がかかるのであれば,効率が悪いということになるでしょう。

そのような目からこのチラシを見ると,実によくできています。
チェック項目があって,そこには不倫の証拠や,不倫相手の情報がある程度わかっていることが条件になっており,そこで勝つ可能性が低いものや,手間がかかったり,面倒なものはふるい落とせます。

しかも,チラシを見る限り,夫と離婚する,妻と離婚するという流れで,夫や妻を相手にする(または不倫相手とともに相手にする)という事案は,想定していないように思えます。
離婚が絡むとかなり大変になるので,着手金無料というわけにはいかないですし,手間も時間もかかるのでよろしくないということになるのでしょう。

しかも,不倫の相手というのは,色々な事情から早期にお金を払って解決したいという強い意向を持っていることが多く,それなりの解決の提案をしてくることも多いという見込みもあるのでしょうね。

ちなみに,民法では,「不貞」については,離婚理由としては明確に記載がありますが,配偶者ではなく不貞の相手に対しても慰謝料を請求できるということが明確に記載されているわけではありません。判例においては認められていることでありますが,今後,少しずつ社会が変わっていったときに,夫婦である以上配偶者の責任は当然としても,不貞の相手も責任を負うという理解が継続するかどうかはわかりません。実際に外国では,不貞の相手に対する慰謝料が認められていないところが多いようです。

というわけで不貞のご相談がございましたら当事務所まで!
どの事件も手間と時間を惜しまず,しっかりと解決いたします。

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